みなさん、こんにちは。 田崎調剤薬局 薬剤師の赤星です。
最近、朝晩がすっかり冷え込むようになりましたね。
空気が澄んでくると、お庭のあの木も、いよいよ「その時」を迎えます。
そう、ザクロ(石榴)です!
今年も見事に熟してくれたので、さっそく収穫しました。
パカッと割ると、中からキラキラした赤い実が……!
まるで宝石みたいで、見ているだけで幸せな気分になります。
当店のお客様にも「ザクロが大好き!」という方がおられて、お分けするととても喜ばれます。
実はこのザクロ、ただの美味しい果物ではないんです。
少し紹介したいと思い、薬草の本を引っ張り出して調べてみました。
本によると、ザクロはなんと、イランやインド地方が原産なのだとか![]()
ギリシャ神話や聖書、仏教の説話にも登場する、とても歴史のある果物なんです。
カクテルに使う「グレナディンシロップ」も、このザクロから作られるそうです。
(私も、ざくろチューハイが美味しかったのを思い出しました
)
そして、漢方としての役割です。
私たちが普段食べている「赤い実(の周りの透明な部分)」ではなく、「皮」や「根の皮」が薬として使われます。
本の解説には、
「果皮に含まれるタンニン質を利用して、下痢止め等の腸の収斂に使用する。」
とか、
「条虫(サナダムシ)の駆除薬として使用する。」
なんてことも書いてありました。
新鮮なものが効果が良いとされ、 昔は、お医者さんの家の庭には、すぐに使えるようにザクロの木が植えられていた、なんていう面白い話も。
さらに、
「(実は)これを食べすぎると肺をそこなうとのべられている。」
という、ちょっと怖い注意書きもありました![]()
美味しいからといって、一度にたくさん食べ過ぎないようにしないといけませんね。
※あくまで薬草の本の記述なので、ご自身で薬として使うのは控えてくださいね
いつもの秋の味覚が、実は何千年も前から薬として人々に寄り添ってきたと思うと、一味違って見えてきます。
みなさんは、秋の味覚、何か楽しまれましたか?
それでは、また。
参考図書
『熊本の薬草』 熊本日日新聞
『近代漢方薬ハンドブック』 薬局新聞社
