ニリンソウと間違えてトリカブトを食べてしまい、
亡くなられたというニュースがありました。
「あんなに綺麗な白い花と、紫色のトリカブトを間違えるなんて」
そう思うかもしれません。
私も、図鑑をじっくり眺めるまではそう思っていました。
ところが、花が咲く前の「若葉」の時期は、本当にそっくりなのです。
専門家でも「手の施しようがない」怖さ
ある本に事例が記されています。
昭和58年、
山で採ってきたニリンソウをお浸しにして食べたところ、
トリカブトの若葉が混じっていて、命を落としてしまった方がいるのです。
トリカブトには現代でも「特効薬(解毒剤)」が見つかっていません。
一度食べてしまえば、
たとえそれがトリカブトだと分かっていて、
病院で手を尽くしても、救えないことがある。
それがこの植物の持つ、本当の怖さです。
「葉っぱの形」
図鑑をよーーく見てみると、
「トリカブトのほうが、葉の先が少し尖っているかな?」
という程度の違いを見ることができます。
「花の時期に場所を確認しておけば大丈夫」という話もありますが、実はそれも万全ではありません。
ニリンソウが群生している真ん中に、しれっとトリカブトが混じって生えていることさえあるからです。
(参考)
野草見分けのポイント図鑑(講談社)
毒 青酸カリからギンナンまで(PHPサイエンス・ワールド新書)
毒草を食べてみた(文春文庫)
急性中毒情報ファイル(廣川書店)

