先日、地元の学校にて**「薬物乱用防止教室」**の講師を務めてまいりました。
タバコの害についての授業というと、多くの場合は「肺が真っ黒になる」「病気になる」といった健康被害の話を想像されるかもしれません。しかし、今回私が子供たちに伝えたメインテーマは、**【タバコによって奪われる「自由」】**についてです。
■「依存」という名の不自由
タバコに含まれるニコチンは、知らず知らずのうちに脳の仕組みを書き換えてしまいます。 「自分の意思で吸っている」と思っているものが、実は「吸わされている」状態に変わってしまう。
吸いたい時に吸えないイライラに支配され、お金も時間も、そして自分自身の選択肢も、タバコという一本の棒にコントロールされてしまう。
それは、これから無限の可能性に向かって羽ばたこうとする子供たちにとって、最も避けるべき**「不自由」**であると伝えました。
■子供たちの心に灯った「自分の人生を生きる」意志
今日、子供たちからの感想が届きました。
そこにあったのは、「自分の将来を守るために、タバコを吸わない」という明確な意志を目にし、子どもたちに一つの自主性が芽生えたことを感じました。
「大人に禁止されるから吸わない」のではなく、「自分の大切な未来を守るために、自分の意思で吸わない選択をする」。
自らの人生の主導権をしっかりと握ろうとする子供たちの姿に、講師である私の方が勇気をもらった気がします。
■未来を守るために、今伝えられること
依存の入り口は、日常のすぐそばに潜んでいます。 しかし、今回のように「なぜダメなのか」を自分の人生の問題として捉えることができれば、それは一生モノの「心のバリア」になります。
これからも、子供たちが「奪われることのない自由」を手に、堂々と自分の道を歩んでいけるよう、メッセージを伝え続けていきたいと思います。
