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脾胃(ひい)をいたわる暮らし:昭和の名著から学ぶ「飲食と湿邪」

東洋医学における「脾胃(ひい)」の大切さを日々実感し、現在コツコツと勉強を続けています。

まだまだ勉強の途中で、知識を整理している段階ではありますが、昭和57年(1982年)に出版された本の中に、現代の私たちにも通じる大切な教えを見つけたのでシェアさせてください。

脾胃を苦しめる「湿邪(しつじゃ)」の正体

東洋医学において、脾胃は「五行の土」に属しています。 興味深いのは、同じ土でもそれぞれ相反する性質を持っていることです。

  • 「胃」は燥土(そうど):水分が欠乏した状態

  • 「脾」は湿土(しつど):水分を多量に含んでいる

この「乾燥」と「潤い」が絶妙なバランスを保つことで、脾胃は初めて正常に機能します。 しかし、そこに飲食を通じて過剰な水分や湿気(湿邪)が入り込むと、このバランスが崩れ、消化吸収の機能がダウンしてしまいます。これが、体のだるさや食欲不振など、さまざまな不調の引き金となるのです。

特に注意すべき「3つの習慣」

その本には、私たちの日常に潜む**「湿邪を生む原因」**として、以下の3つが記されていました。

  1. 酒水の多量摂取

  2. 果物の過食

  3. 乳製品の摂りすぎ

本の出版は昭和57年ですが、その原典はもっと古いものだと思います。その頃からすでにこうした警告がなされていたことに驚かされます。

飽食の時代と言われる現代に生きる私たちは、なおさら気をつけなければならないポイントかもしれません。

共に「養生」を深めていきませんか?

専門的なことはまだまだ修行中ですが、私自身もまずは日々の生活で以下のことを意識し始めました。

  • お酒は控えめに、水の飲み過ぎにも注意する

  • 果物や乳製品は「ご褒美」として適量を楽しむ

  • お腹の声を聴きながら「腹八分目」を心がける

脾胃は全身のエネルギー(気)を作る工場です。ここを整えることが、毎日を元気に過ごす一番の近道だと感じています。

これからも学びを深めながら、皆さんに役立つ知恵をシェアしていければと思います。一緒にコツコツ、養生を楽しみましょう!