禁煙指導薬剤師研修会に参加しました。
今回の講演タイトルは少し意外で、
「お酒で赤くなる人の健康法 喫煙によるアルデヒドの害」
というもの。
最初は「お酒とタバコの話がどうつながるのかな?」と思いながら聞き始めましたが、講演の内容はとても理にかなっていて、むしろ深い関係があることがよく分かりました。
🩺 お酒に弱い=“アルデヒドの処理が苦手”という体質
お酒で顔が赤くなる方は、体内で発生する アセトアルデヒド を分解する酵素(ALDH2)の働きが弱い、という体質を持っています。
つまり、
体にとって有害なアルデヒドを処理する力が弱いタイプ
ということなのです。
🚬 タバコからも「アルデヒド」は入ってくる
講演で繰り返し強調されていたのが、
タバコの煙にも大量のアルデヒド類が含まれる ということ。
酒を飲んだときほど「顔が赤くなる」という分かりやすい反応はありませんが、処理できなかったアルデヒドは体内に蓄積し、血管や粘膜へのダメージ、発がんリスクの上昇など、さまざまな悪影響を及ぼします。
🍶「お酒が強い=タバコに強い」ではありません
これが誤解されやすいポイントです。
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酒が強い人:アルコール由来のアセトアルデヒドは分解しやすい
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しかし、タバコ由来のアルデヒドとは別の問題
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酒が強い人でもタバコによる害は当然受ける
つまり、
お酒が強い=タバコの害を受けにくい、ということは全くありません。
🍷 お酒に弱い人は“喫煙でかなりのハイリスク”
そして最も大事なポイントがこちら。
もともとアルデヒドを処理しにくい体質の方(お酒で赤くなるタイプ)は、タバコのアルデヒドを処理するのも苦手。
そのため、
少量の喫煙でも健康リスクが大きく跳ね上がります。
講演では、がん、心血管疾患、認知症、パーキンソン病など様々な疾患への影響の大きさが示されていました。
🌱 体質を知ることは“自分を守るための知恵”
今回の研修で改めて、
タバコの害は「吸っている量」だけでなく、「体質によって受けるダメージが大きく変わる」
ということを実感しました。
お酒に弱い方はもちろん、
「自分は少ししか吸っていないから大丈夫」と思っている方にも、ぜひ知っていただきたい内容です。
体質を知り、自分の体を守る選択をしていくこと――
これこそが健康づくりの第一歩だと感じました。
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(担当:アカホシ)
