寒くなってくると、どうしても窓を開ける機会が減ってしまいますね。
そこで今回は、「換気」がインフルエンザの感染拡大防止に役立つことについて書かせていただきます。
インフルエンザなどの感染症と換気の関係については、これまでに多くの研究があります。
それらの報告では、換気をしっかり行うことが感染拡大を防ぐうえでとても有効であることが示されています。
たとえば、建物の中の換気を推奨レベルまで高めるだけで、ワクチンを50〜60%の人が接種した場合と同じくらい、インフルエンザの広がりを抑えられる可能性があると報告されています。
また、大学の寮を調べた研究では、換気のよい建物では風邪や咳などの呼吸器感染症にかかる人が少なかったそうです。
換気がしっかりできていると、空気中のウイルス濃度が下がり、感染リスクが減ることも実験で確かめられています。
換気の方法としては、機械による強制換気がもっとも効果的ですが、窓を開けるだけの自然換気でも十分に効果があります。
特に風のある日は、空気の入れ替えがスムーズになり、感染リスクをぐっと下げることができます。

ついでに、換気による健康への悪影響についても調べてみましたが、現時点で重大な副作用や健康被害は報告されていません。
安心して、気持ちのよい空気を取り入れてくださいね。