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『毒草を食べてみた』——本との偶然の出会いから

少し前のこと。とある洋食レストランで、カウンター席に通されました。
目の前には数冊の本が並んでいて、その中の一冊がふと目に留まりました。

タイトルは『毒草を食べてみた』。

あまりにインパクトのあるタイトルに惹かれて、手に取ってページをめくりました。

そこには、「本当に食べてしまった人たち」の実例が、実にリアルに描かれていたのです。

「どんな植物をどうやって食べてしまったのか」
「どんな症状が現れ、どう命が助かったのか」

そんな、現実に起きた“誤食”のエピソードが多数紹介されています。
例えば、観賞用として見かける身近な植物に、致死的な毒性があることも。
映画で見た“殺され方”が、この植物だったのかも…と思わされるような記述もあって、ただの雑学では済まない驚きに満ちています。

調べてみると、運よく紀伊國屋書店に在庫があり、その場で取り寄せ手配。今は店頭の本棚に置いて、折にふれて読み進めています。

ちなみに、英語で「薬局」を意味する“Pharmacy”という言葉。
その語源は、古代エジプトのファラオに仕えた“毒草使い”アルマキーツに由来しているそうです。
そこから古代ギリシャ語の「ファルマコン(pharmakon)」を経て、現代の「ファーマシー(Pharmacy)」になったとのこと。

薬草と毒草は、紙一重。

治療にも害にもなりうる植物の力を、私たちは扱っているのだと、改めて感じさせられます。

もちろん、この本の知識が店頭でそのまま役立つ機会はそう多くないかもしれません。
でも、「知っておくこと」の奥深さと面白さを感じるには十分すぎる内容でした。

ちょっと変わった読書体験でしたが、薬局という場所のルーツをたどるような時間にもなりました。
気になった方は、ぜひタイトルを覚えておいてくださいね。


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(担当:アカホシ)