教室の空気は大丈夫?学校薬剤師が行う環境衛生検査
今日は学校薬剤師として、教室内の空気環境のチェックに行ってきました。
子どもたちが毎日長い時間を過ごす教室。
その空気が「体にやさしい」ものであるかを確認するのも、学校薬剤師の大切な役割です。
使用した機器はこちらです
左側が「カタ温度計」
これは室内の**気流(空気の流れ)**を測定するために使います。
仕組みはシンプルですが、とても優れもの。
アルコール温度計をぬるま湯で加温し、空気にさらしてどれだけ早く温度が下がるかを測ることで、風の強さを測定します。
「風の当たり具合」を見ることで、エアコンや扇風機の風が子どもに直接当たりすぎていないかを確認できます。
右側は「アスマン通風乾湿計」
教室の温度と湿度を正確に測るための機器です。
2本の温度計(乾球と湿球)を内蔵し、ファンで風を送ることで、湿球から水が蒸発し、その温度差から湿度を算出します。
教室の「うるおい具合」を正確に知るための、大切なツールです。
測定:「風が当たりすぎていませんか?」
温度と湿度、気流は同時に測定します。
今回は、その合間で二酸化炭素濃度の測定もしました。
教室の中央付近はエアコンの風が当たりやすいので、検査値に加えて中央付近の生徒さんには「寒くないですか?」と声をかけるようにしています。
結果:「良い環境が保たれています」
近年は換気が感染症のリスクを下げることへの理解が進み、換気不十分となることは滅多にありません。
今回の測定でも問題はありませんでした。
また、今日は1日中強い雨が降っていたので、湿度の超過が懸念されましたが、これも基準値内でした。
環境衛生「見えないリスク回避」
薬剤師というと「薬の専門家」というイメージが強いですが、
学校薬剤師として学校環境衛生のに関することもやっています。
子どもたちが快適に、そして健康に学べるように、
今日も“見えないリスク”回避のために取り組んでいます。
目には見えないけれど、大切な「教室の空気」。
これからも子どもたちの学びの場を、しっかり守っていきたいと思います。
「最大よりも最良の薬局たらん」
当店が所属している相談薬局の一般社団法人のスローガンです。
ご来店いただく皆様に『最良』の薬局サービスを提供できるように研鑽している団体です。
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(担当:アカホシ)