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パーキンソン病治療薬をどう教えるか。

パーキンソン病治療薬をどう教えるか

〜神経伝達と薬理作用のつながり〜

今日は看護学校で薬理学の講義を行いました。テーマは「パーキンソン病の治療薬」。
この疾患を理解するうえで鍵となるのは、脳内の神経伝達物質のバランスです。

パーキンソン病では、黒質から線条体へ向かうドパミン作動性神経の活動が低下します。その結果、アセチルコリン作動性神経の働きが相対的に強くなり、GABA作動性神経によるブレーキの制御ができなくなることが、症状の背景にあります。

つまり、パーキンソン病治療の基本は、
「足りないドパミンを補う」
「相対的に過剰となっているアセチルコリンの働きを抑える」
という2つの方向から、GABA神経の活動を整えることにあります。

このように、神経伝達物質の関係性から薬の作用をひも解くと、治療薬の目的や選択理由が自然と見えてきます。

学生の皆さんも、ドパミンとアセチルコリンが拮抗する関係にあることを図で確認して、薬の作用をより深く理解してくれた様子でした。

薬理学は「薬の暗記」ではなく、「人のはたらきに寄り添う理解」。
そんなことを、一緒に学べた一日でした。


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(担当:アカホシ)