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空気は見えない。でも子どもの健康に影響する〜学校薬剤師として考えていること〜

今日は、学校薬剤師として、ある小学校の保健室や教室を訪問してきました。
今回の目的は、「気流・室温・相対湿度・換気」の確認です。


これらの環境因子は、子どもたちの健康や集中力、感染症対策にも深く関わっているため、定期的なチェックが欠かせません。

こうした環境測定、実は以前のブログでも取り上げたことがあるのですが、
今日はあらためて、“なぜ測るのか”、そして**“測った先に何ができるのか”**をお伝えしたくて、筆をとっています。


【見えないからこそ、大人が気にしたい「空気の質」】

子どもたちは、暑い・寒い・なんとなく息苦しい…そんな感覚をうまく言葉にできないことがあります。


でも、室内の空気環境が整っていないと、体調不良や集中力の低下につながることも。
たとえば、

  • 換気不足 → 感染リスクが上がる

  • 室温が高すぎる → 熱中症の危険が増す

  • エアコンの風量 → 教室の一部分だけが寒い

だからこそ、空気の「見えない変化」を数値で確認することが、学校薬剤師の大切な仕事のひとつなのです。


【今日の測定で感じたこと】

今回は、気流の有無や換気の状態を確認しました。


やや気温が高めの教室では、風量に偏りがありました。扇風機の向きを変えるだけで体感温度が大きく変わることもあります。


エアコンの設定温度だけでなく、「空気の動き」を意識することが、快適な学習環境づくりにつながるのです。


【ご家庭でも“空気”を見直してみませんか?】

空気の質は、家庭でもちょっとした工夫で改善できます。
たとえば、

  • サーキュレーターで空気を循環させる

  • 湿度が40~60%になるよう加湿器を使う

  • 窓を10cmだけでも開けて、空気の通り道をつくる

「ちょっとやってみようかな」と思ってもらえたら、この記事にも大きな意味が生まれます。


【おわりに】

学校薬剤師の仕事は、薬の専門家でありながら、環境の守り手でもあります。
見えない空気を“見える化”して、子どもたちの健康と安全を支える。
そんな小さな取り組みを、これからも続けていきます。


「最大よりも最良の薬局たらん」

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(担当:アカホシ)