看護学校で「骨粗しょう症とカルシウム」について授業をしてきました。
突然ですが、問題です。
「カルシウムをたくさん摂れば、骨は丈夫になると思いますか?」
……
実は、ただ摂るだけでは、骨にはなかなかなってくれないんです。
■ カルシウムは「体に入れる」だけじゃダメなんです
カルシウムは食べたり飲んだりして体に入ります。
でもそのあと、
・ちゃんと体に吸収されるか
・骨まで届くか
・骨から出ていってしまわないか
といういくつかのステップがあって、初めて“骨になる”んです。
■ 骨がスカスカになるのは?
年齢とともに、骨の中のカルシウムは少しずつ減っていきます。
特に女性は、閉経のあとに女性ホルモンが減ることで、
骨からカルシウムが出ていきやすくなるんです。
さらに、食べ物からの吸収が減って、血液中のカルシウムが少なくなると、それを補うために骨からカルシウムが供給されます。
これらが積み重なって「骨粗しょう症」という病気になります。
■ じゃあ、どうすればいいの?
そこで登場するのが骨粗しょう症の治療薬です。
薬にはいろいろなタイプがありますが、大きく分けると…
たとえば
・骨からカルシウムが出ていかないようにする薬、
・骨を作る力を助ける薬、
・カルシウムの吸収をよくする薬、
・女性ホルモンの働きを補う薬などがあります。
病院では、年齢や体の状態に合わせて、これらを使い分けて治療します。
もちろん薬局でも使えるものが沢山あります。
特に当店では予防を大切にしています。
■ 知っているだけで、骨が守れることがある
薬はもちろん大事ですが、毎日の生活も大切。
カルシウムの吸収を助けるには、
日光にあたる(ビタミンDを活性化する)
軽い運動をする
ことも効果的です。
食品に含まれるカルシウムの種類も、実はいろいろあります。
リン酸カルシウム、アルギン酸カルシウム、炭酸カルシウムなど——。
それぞれ吸収のされやすさが違うんです。
「カルシウムを摂ってるから安心」ではなく、
食べ物を選ぶときに「このカルシウム、ちゃんと吸収されるかな?」と考えてみてください。
それだけでも、骨を守る一歩になります。
カルシウムのことに少し詳しくなるだけで、選ぶ食べ物や過ごし方が変わってくるかもしれません。
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(担当:アカホシ)